アサヒビールの「生ジョッキ缶」が売れている。(1)


栗野的視点(No.741)                   2021年6月27日
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アサヒビールの「生ジョッキ缶」が売れている。
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ここ数年、ワインにハマっている。といっても高価なワインを飲んでいるわけではなく、ネットやイオン中国で6本とか12本のセット買い(なぜか九州地区のイオンではセット販売がない)。
 だから我が家ではワインの在庫が切れたことがないが、暑くなるとやはり欲しくなるのはビール系。というわけで、今月に入った頃からビール系を口にすることが増えだした。

夏はやっぱりビール

 ビール系飲料は「麦とホップ」を飲んでいた時期が長かったが、「本麒麟」が新しくなった時に「本麒麟」に替えた。その後アサヒビールが「アサヒ ザ・リッチ」を発売したのを機にキリンビールからアサヒビールに替え、つい先頃まで「ザ・リッチ」を飲んでいた。

 新しものがり屋というわけではないが、ビール系飲料に関しては、なぜか発売直後のものを飲んでいる。
 キリンビールは基本買わないが「本麒麟」だけは買ってしまった。買わないと言えば「スーパードライ」も買わない。アサヒビールが「スーパードライ」を出した頃はよく買っていたが、アサヒとキリンの立場が逆転した頃から買わなくなった。

 大体がへそ曲がり、判官贔屓だからトップ企業の商品、シェアトップの商品は買わない。2番手、3番手の商品の方を買うことが多い。
 取材で飛び回っていた頃でも、大手企業や有名企業には興味も関心もなかった。いい技術を持っているのに今ひとつ知名度がなく、売れてない中小企業の技術を紹介することに喜びを感じていた。バカな性分、損な性分だと思うが仕方ない。

品薄状態の「生ジョッキ缶」

 まあ、それはさておき、つい先頃アサヒビールが「生ジョッキ缶」を発売したという記事を読み興味を持った。
 アサヒビールはスーパードライのヒットに胡座をかき、以来長いこと次のヒットが出なかった。やっとヒットしだしたのが「アサヒ ザ・リッチ」だったが、今度発売した「生ジョッキ缶」はどうか。それを確かめるためにも飲んでみたかった。

 ジョッキで飲む生ビールが美味しい−−。ほとんどの人がそう感じているだろう。だから各社とも競ってその味を出そうとしているし、それをそのまま商品名にした「ジョッキ生」という缶ビールもある。
 当初「生ジョッキ缶」もその類だろうと考えていた。他社の後追いで売れるのか。2番手で終わるのではないか。
 そう思うと急いで飲んでみる必要はない。その内、スーパーに行った時にでも売り場の棚を見て、あれば買えばいい。その程度に考えていたが、数量限定で販売。それもスーパーからで、コンビニは後回しなどという記事を目にし、「どういうこと?」と少し興味を持った。

 第1段は数量を少なめに出し、市場の枯渇感を煽るというのは販売戦略としてよく使われる手だから、それほど驚きもしなかった。だから新しいものはすぐにでも試したい性格のパートナーにも「慌てる必要はない。その内店頭に並べられるから」と宥めたほどだ。

 今は夏。これからビール系が最も売れる時期だ。この時期に欠品を作ったり品薄状態を作ればチャンスロス、売り損じることになる。いくらなんでもそんなバカなことはするはずがない。すぐ店頭に並ぶはず、と2日程後スーパーに行ったついでに酒売り場の棚を念入りにチェックした。
 案の定、棚の一部にひっそりと並べられていた。350ml缶(中身は340ml)が10数缶程。数量限定とか品薄というのはやはり販売戦略。ちゃんとあるではないか。そう思いながら取り敢えず3缶だけ購入してみた。
                                            (2)に続く

AEON de WINE


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