ジャカランダの花を見に宮崎へ
6月5日、宮崎に行ってきた。いつものことともいえるが急に思い立っての行動だった。きっかけはジャカランダの花。だが目的は宮崎市で某氏と会うためである。
ジャカランダと言ってもご存じない方が大半かもしれないが、南米原産の木で世界3大花木の1つと言われている。他2つは鳳凰木と火炎木。これらは国内では沖縄以外の場所では見られない。別名、紫雲木と呼ばれるジャカランダのみ沖縄以北の国内でも見られる。
それぐらい珍しい花だから宮崎まで行っても見たいという気持ちは多少分かってもらえるのではないだろうか。紫雲木という名前からして花の色は多少想像できるだろうが青紫色をしている。
近年は園芸種もあるようで単木で見かけることもあるが、ある程度の本数を見られるのは国内では宮崎県日南市南郷町と雲仙市小浜温泉、熱海市の3箇所のみ。雲仙、熱海が並木なのに対し、日南市南郷町は他を圧倒する数の群生だけに、わざわざでも見に行きたいという衝動に駆られた気持ちは多少なりとも理解してもらえるだろうか。
気持ちは分かるが、もう少し計画性を持って動けばいいのにと言われそうだし、実際、パートナーには「無謀過ぎる」と言われた。年齢を考えろと、いう言葉を言外に含みながら。まあ、そうかもしれない。
思い立ったのが早朝ウォーキングの途中で見かけた花がジャカランダではないかと考え、それで急に宮崎行きを思い立ったと聞けばなおのことだろう。普通なら週末の移動というところだが、週末の天気予報はあいにくの雨模様。晴れているのは今日、明日と聞き、行くなら今日しかないとなった。
とはいえ花のためだけに宮崎へ行こうと思ったわけではない。宮崎に会いたい人がいたのだ。といっても女性ではない。
ここではK氏としておくが、K氏に初めてお会いしたのはもう30年近く前になるだろうか。宮崎に工業倶楽部という組織ができたと知り、観光立県宮崎に製造業中心の組織ができたことに興味を持ち取材に行った。その時、取材に応じていただいたのが専務理事のK氏だった。前職はホンダロックの常務と聞き、その時初めてホンダの関連会社が宮崎にあることも知ったが、それが縁でホンダロックをはじめ、宮崎の製造業トップの方々への取材を設定していただきとても助かった。
そんな縁があるから、宮崎に行くなら是非ともK氏に会いたい。しかしスケジュールが空いているかどうか。その前に宿泊場所が確保できるかどうか。そんなことを考えながらまずホテルの空きを調べたところ、これまた運よく空きがあり、しかも部屋はきれいで宿泊料はとてもリーズナブル。これは多少無理をしてでも行けということだろうとホテルに予約を入れ、K氏と午後6時過ぎの待ち合わせを決め、宮崎へと急いだ。
ちょっと誤算だったのは日南市南郷町までの所要時間を甘く見ていたことで、スタート直前にグーグルマップで調べると所要時間4時間半。鹿児島市より南に位置しているとは思わなかった。逆算すると南郷町でジャカランダを見る時間は30分程しか割けない。途中、道が混んだりすればもっと時間が短くなる。では、ジャカランダを見るのは翌日回しにするかと考えたが、翌日はどうなるか分からなかったので、取り敢えず日南市の「道の駅なんごう」をまっすぐ目指すことにした。
ジャカランダの群生地は「道の駅なんごう」の裏手の山だが、見たのは手前の方だけ。当然その分、感動も少なめになったが、K氏との再会がそれを埋め合わせて足るものであり、急に思い立って出かけてよかったと満足している。
(2)に続く
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