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今回は読者から届いた情報を皆さんにお届けします。
情報を寄せていただいたのは本メルマガにも何度かコメントを寄せてもらっている、車情報に詳しい、ほり編集事務所の堀 辰也さんです。
６月末にヤナセがポルシェ車を専門に扱う会社、ヤナセプレストオート（福岡本社）を設立し７月１日から運営を始めるとプレス発表がありましたが、なぜ東京ではなく福岡本社なのか、ヤナセBMWの福岡東営業所撤退との関係や背景について、詳しいことはよく分かりませんでした。
そこに堀さんから３日、７日と続けてメールが届きました。特に７日のメールはヤナセプレストオートの社長に取材した内容を踏まえた情報が記されていたので、ご本人の承諾を得て本メルマガに転載させてもらうことにしました。
ただ、堀さんも最後に「またまた謎が深まって」と書かれているようにヤナセBMWの今後についての情報はないままです。
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こんにちは、栗野さん。ヤナセ福岡支店の件です。
すでにお耳に入っているかもしれませんが、福岡支店が新会社「Yanaseプレストオート(株)」を設立して、今週末からポルシェの販売・整備事業をスタートさせます。
福岡独自の動きなのか、いずれ全国で同様の動きをするのかは未定だと言っていますが、新会社は福岡市を本社で登記していますので、当面はこちらだけの動きになるでしょう。
東区松島のBMW拠点を撤退させる直接の原因（あくまで、ヤナセが言っている言葉を素直に信じれば）は、この「ポルシェ販売をスタートさせるために陣容が不足するから」ということ。
ポルシェの新会社は、これまで福岡スバルが手がけていた「ポルシェセンター福岡」（東区千早）をそのまま居抜きで使うので、BMW松島店のスタッフをそのまま（一部の事務スタッフなどを除き）千早のポルシェ拠点の方に動かすようです。
BMWよりもポルシェの方が、台当たりの売り上げも整備費用も確実にデカいのは間違いない・ただしBMWほどの台数は稼げない…というあたりで、今後ヤナセがBMWをどうするのかは、もう少し様子見の状況です。
2018.7.3
ほり編集事務所
堀 辰也
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ヤナセプレストオートの件、本日、新会社の川原誠司社長とお会いして、色々と話を聞いてきました。
最初に訂正です。先般送信しましたメールに、『ヤナセBMW松島店のスタッフを丸ごと新会社に連れて行く…』と書いておりましたが、先月中にポルシェセンター福岡の元の母体である福岡スバルの労組とポルシェジャパン、ヤナセとの協議が行われ、結局、福岡スバルからポルシェセンター福岡に転籍になっていた社員を、改めてヤナセプレストオートに転籍（一部は出向、給与体系は何と、ヤナセが福岡スバルと合わせたのだそうです）させ、数年がかりで“ヤナセの血”に入れ替えていくのだそうです。
ヤナセ福岡支店が薬院のメルセデスショールームを全面改装し、AMGブランドの新ショールームを作ったことなどで人員が不足気味になっていたので、松島のBMWのスタッフは店舗閉鎖後、ヤナセBMWの板付、福岡西などの支店や、メルセデス薬院ショールームに分散配属するそう。
一番肝心な、「なぜヤナセがポルシェを」の点ですが、実は20年ほど前、ポルシェの旧インポーターであるミツワ自動車が輸入業務から撤退（1997年）し、ポルシェジャパンが販売網の再構築に取りかかった時点で、正式な打診があっていたのだそうです。
ただ、その当時はヤナセも、GMとキャデラック、サーブの輸入権を有していたことと、当時は現在のような『メガディーラー戦略』は進めていなかったことで、交渉は成立しなかったとのこと。
一方で、福岡スバルは1999年からポルシェの取り扱いを開始したのですが、2008年後半期から富士重工の方針で、「九州地区スバルグループ統括会社」として九州・沖縄全域のスバルディーラーの経営に携わるようになったので、「メーカー直営ディーラーが他国メーカー車の正規販売店業務を継続する必然性はあるのか？」という見方が強まっていたそう。そうした経緯で、スバルとヤナセとの水面下での交渉は、3年ほど前から進んでいたとのことです。
そういえば東京スバルも、すでにポルシェの販売を他社（ヤナセではないです）に譲渡しましたから、スバルにとってはポルシェがお荷物になっていたのでしょう。
どうも、松島のBMW拠点の撤退とポルシェ販売スタートとは、違う流れのハナシらしく、松島の閉店はBMWジャパンからの圧力だそうですよ。
またまた謎が深まってしまいました(苦笑)。
2018.7.9
ほり編集事務所
堀 辰也
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