Google
liaison-q.com を検索
WWW を検索

 


2台持ちよりコスパがいいデュアルSIMフリースマホ(1)


 スマートフォン(以下スマホ)は必要ない、フィーチャーフォン(従来型の携帯電話。以下ケータイと表記)の方がいいと思っていたが、数か月前にスマホを買った。と言っても普通のスマホではない。SIMフリーのスマホだ。それもデュアルSIMの。これが非常にコストパフォーマンスがいい、というより、コストパフォーマンスがいいから買ったのだが。
 SIMフリーと言ってもまだよくご存じない方もいるだろう。ましてやデュアルSIMともなれば「?」という感じではないだろうか。
 そこで以下、私がデュアルSIMスマホを選んだ理由、デュアルSIMスマホは普通のスマホとどこが違うのか、その使い勝手などをレポートしてみよう。

低価格スマホを購入

 冒頭、スマホは必要ない、と書いたが、それは「私には」ということをまずお断りしておく。といっても、この種の情報家電、デジモノ(デジタル製品)に興味が全くないわけではない。むしろその逆だ。
 実は数日前、仕事部屋の模様替えをした。といっても机と書棚の配置を変えるだけだが。しかし、これが大変。なんといっても本が多い。
「兄貴、本の仕分けだけはしといてくれよな。他のものはなんとかできるけど、本だけは兄貴でないと分からんから、処分してもいい本と、大事な本を分けておいてくれよ」
 私の終活に対して弟がよくそう言っていた。「地震が来たら本の下敷きになって死ぬぞ」とも。その通りだと思う。だが、なかなか仕分けができない。「断捨離」なんて言葉が流行ったが、貧乏性の私には到底無理だ。物を捨てることがなかなかできない。ましてや本ともなるとなおのことだ。
 部屋の模様替えをしたついでに机や引き出し、カバンの中も少しは整理したが、次から次へと情報家電、デジモノの類が出てきた。まずIBMとシャープの電子手帳。「これはいまでも使える」と思ったのがシャープの電子手帳だ。パソコンはMS-DOSで動く海外製のミニノートに東芝リブレット、パナソニックのレッツノート、AsusのネットブックにデスクトップPC2台、さらにワープロ専用機が3台。
 いずれも使わなくなって久しいし、持っていても仕方ないので、思い切って捨てることにした。といってもうかつに処分できないので、分解してハードディスクドライブを物理的に破損させ、希少金属や金が使われている基盤部分は小物家電のリサイクルに出している。

 それにしても、よくもまあ次から次に情報家電を買っていたものだと我ながら呆れる。当然、金と時間もそれなりに費やしたわけで、その甲斐あってというか、勉強代を払ってきたおかげで、自分にとってなにが必要で、なにが不必要かということがやっと分かってきた。
 要は外で原稿を書いたりインターネットを見たりすることはないのだ。それどころか自分の掌の中の世界しか見ていない周囲の光景を見るにつけ、その異様さにうすら寒ささえ覚えたものだ。だからスマホに興味を示すことはなかった。

 それなのになぜスマホを買ったのだと言われそうだが、デジモノ好きが頭を持ち上げたからとしか言い様がない。その代わり投資金額は多くはない。もし使えなかった時、使わなくなった時のことも考えると、せいぜい2万円前後の投資に抑えなければならない。
 結果から言うと初期投資は20,710円(税込み)。スマホ本体とSIMを加えた金額でこれだけだ。
 初期投資以上に問題になるのがランニングコスト。要するにスマホ利用料だ。ケータイ(ガラケーとも呼ばれる)からスマホに替えて利用料が大幅にアップしたとか、ガラケーとスマホの2台持ちが安上がりという話はよく聞いていたが、2台持ちなんて面倒臭いことはまずしたくない。
 通信料はいま利用しているケータイと同程度に抑えたいし、なにより「2年縛り」がないことが条件だった。



スマホ利用料は月3,000円以下

 さて、ランニングコストである。いくら初期投資が安くても毎月の利用料が高ければ問題だが、現在、私が払っているスマホ利用料は毎月2,897円(税込み)だけ。
 この数字を見て驚いた人は多いのではないだろうか。通常のケータイ利用でも毎月4,000円以上かかるのに、スマホ利用でその料金はありえない、と。
 からくりはこうだ。といっても「からくり」などないのだが。今年後半はキャリア各社が「通話料定額制」を打ち出したことにより、以前より通話料が下がってきた。ただ、これはそれ程通話しない人にはかえって割高になるプランではあるが、とりあえず私は「通話料定額制」に変更。その結果、定額通話料2,200円(税抜き、ソフトバンクの場合)に消費税等を加えて2,379円。これがケータイの通話料で、スマホに替えても変わってない。
 えっ、それはおかしい、という声が聞こえてきそうだが、それに対しては後程答えるとして、後は通信料だ。
 要するにスマホでネットを見たり、Eメールのやり取りをする時のデータ料(パケット通信料)だが、これが毎月480円(税抜き)。この2つを足して毎月払っている総額が2,379円+518円=2,897円。
 ケータイからスマホに替えたが払っている料金はこれだけ。早い話がSIMフリーのデータ通信料480円が増えただけだ。

コヴィアのデュアルSIMスマホ「FLEAZ F5」。液晶サイズは5インチ。
 買ったスマホは(株)コヴィアのデュアルSIMスマホ「FLEAZ F5」。選んだ理由はデュアルSIM対応だから。デュアルSIMスマホはほかにもフリービット(株)やプラスワン・マーケティング(株)など複数社が取り扱っているが、コヴィアのスマホを選んだのはサイズ。最近、スマホが大きくなる傾向にあるが、希望は4.5インチサイズの画面。それ以上だと持ちにくいし、すでに7インチサイズのタブレット、Nexsus7を所有していたから、同じようなサイズのものなら二重になる。
 そこで希望サイズに近く、その他の機能や使い勝手もよさそうなコヴィアの5インチサイズスマホ「FLEAZ F5」を選んだというわけ。

月間総量無制限のLTE SIM+スマホセット4980でた!

 低価格スマホを買う場合、なにもかも求めるわけにはいかず、妥協が必要になる。例えばカメラ機能。最近のスマホは映りがよくなっており、1,000万画素を超えるものが普通になりつつあるが、低価格スマホは500-800万画素というところ。「FLEAZ F5」は500万画素でカメラ機能は不満(少し前までは500万画素と言えば高画素だったのだが)だったが、ケータイの時もカメラはメモ代わりに使う程度だったので、この点は妥協した。
 次に回線速度。低価格スマホは概してLTEに対応してないから回線速度を重視する人には向かないかも。低価格スマホの多くはLTE未対応で3G回線対応だからだ。私の場合は速度より繋がりやすさを重視したので、ドコモのFOMAと同じ範囲が繋がることの方が重要で、これも不満点にはならなかった。
 というようなわけで、細かい点を見ていけば1世代前のスマホかもしれないが、私にはいずれも許容範囲内に十分納まっていた。
                                               (2)に続く

 月額972円(税込)からLTE高速通信が使える「OCN モバイル ONE」登場


(著作権法に基づき、一切の無断引用・転載を禁止します)

トップページに戻る 栗野的視点INDEXに戻る



デル株式会社

マウスコンピューター/G-Tune