HPをビジネスで活用するために、いまや欠かせないのがアクセス解析である。
自社のHPをどんな人が見てくれているのか。
その人達は自社の顧客ターゲットと合致しているのかいないのか。
もし、想定ターゲットと違っている場合はどこに原因があるのか。
PRのやり方が間違っているのか、それとも想定外の所にマーケットがありそうなのか。
これらのことがアクセス解析をすることで見えてくる。
アクセス解析で顧客を発掘
実はかく言う私もアクセス解析を詳しく始めだしたのは比較的最近である。
それまでもアクセス解析をするにはしていたのだが、
1.トータルアクセス数(総閲覧数)とユニークアクセス数(総閲覧者数、同一人物の閲覧は1回しかカウントされない)
2.自分のHPを訪れている人がどういうキーワードで検索しているのか
を調べる程度にしか見ていなかった。
ところが最近、もう少し詳しく
1.リンク元URL(どこからアクセスしているのか)
2.リンク元ページ(どのページからどのページに飛んでいるのか)
なども調べ始めるといろんなことが分かってきた。
例えばリンク元URLとして、http://aol.okwave.jp/kotaeru.php3?q=2245914というURLが頻繁に出てくるのだ。
そこである時そのURLをクリックしてみると、それはサイト上で質問をすると誰かが答えてくれる「教えてサイト」の1種だった。
詳細は上記URLを見ていただければ分かるが、
簡単に紹介すると、質問者が
「マクドナルドの看板は普通、赤を基調としたものなのに、黒を基調としたものを見かけた。この配色にしたのはなぜだろうか」
と疑問を持ち、サイトで質問しているのだ。
今度はそれを見た人達が色々回答しているのだが、その中に
「URL先のHPのフリーのジャーナリストの方が食業界で黒が使われる
理由についてレポートしてらっしゃいます。
私も興味深く読みました。
内容転載禁止らしいので、URLだけ貼っておきます。
よかったら読んでみてください」
と私のHPの中の「なぜ今、食業界に黒が使われているのか」を紹介して答えていたのである。
このページが結構読まれているようで、ほぼ毎日そちらのサイトから私のHPにアクセスがあっている。
こうした利用のされ方は私の想定外だったが、
1.HPは当事者が思った以上に広範囲に閲覧されている
2.思わぬところから検索される
ということである。
となると、検索エンジンに引っかかりやすくすることが重要であり、
そのためにはキーワードを検索エンジンに登録する
タイトルにキーワードを埋め込む
などの工夫が必要になるだろう。
昔ある人が、魚釣りの名人に「どうしたらそんなに沢山魚が釣れるのか」と尋ねた。
すると、名人は次のように答えた。
「魚が沢山いるところに釣り竿を垂らすことだ」と。
この自明の理、基本的なことこそが実は非常に大事なのだ。
魚がいないところにいくら釣り竿を垂れても釣れるわけがないので、釣りの下手な人は魚がいないところで釣ろうとしているというわけだ。
これでは名人でも釣れるはずがない。
言い換えれば、自社のユーザー、客がいないところでいくらモノを売ろうとしても売れないということだ。
売るためにはユーザーがいるところを探さなければならない。
想定したところにユーザーがいるのかいないのか。
あるいは想定外のところにユーザーがいることもある。
アクセス解析はそれらを調べるために大いに役立つ方法である。
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