Dynabook Direct

 


0円を廃止した楽天モバイルを解約し、y.uモバイルに一本化。(2)


通話品質の悪さが致命的

 さて、楽天モバイルを契約した理由である。地方での電波の入りやすさを考えると、メーン回線はドコモ回線にどうしてもなる。ただ今後は楽天回線のカバー域が広がって来ることも考えられるので、どの程度楽天回線が使えるか試しておきたい。そんな気が起きたのも事実。
 もう一つは、こちらの方が直接のきっかけになったが、ビックカメラ岡山店の担当者から次のように声を掛けられた。
 「最初の3か月は無料ですから、しかも契約手数料も0円だし、使ってみてダメだったら3か月後に解約されればいいでしょう。解約手数料もかかりませんから。その間は使い放題ですし、通話料も無料ですから」
 なるほどメーン回線を楽天モバイルに切り替えるのはリスクが大きいが、お試しのサブ回線としてならアリかも、と少し触手が動いた。
 中国地方の田舎では楽天電波が届かないのは先刻承知で、繋がるのはパートナー回線のKDDIの電波になる。そのため「使い放題」と言っても楽天回線エリアのように無制限ではなく、5GBまでの制限付きだ。とはいえ5GB超過後は少し低速にはなるが「使い放題」ではある。これをどう捉えるかだ。

 地方は楽天回線のメリットはあまり受けられないが、それでも通話は時間制限なしでできるので、通話中心の人にはメリットがあるといえなくもない。
 というのはパートナー回線に繋がっているといっても、話し放題になるためには「楽天リンク」というアプリを使ってかけなければならない。
 このアプリ経由が問題なのか通話中によく切れる。それも突然、なんの予兆もなくプツンと切れるから、電話を掛けている方も受けている方も「相手が電話を突然切った」と考えてしまう。これは実にマズイ。仕事の電話なら間違いなく相手に不快な印象を与えてしまう。

 他の問題もある。電話を掛けている方、受けている方のどちらかが自分の話している声がエコーのように響いて聞こえてくる。これは随分耳障りで話に集中できない。
 しかも、その傾向は近頃、より頻発するようになった。おそらく楽天がKDDIとパートナー契約を打ち切りだしたことと無関係ではないだろう。
 総じて通話品質は改善するどころか悪くなっている。福岡市内でさえ、こうした現象が頻発しているから、少なくとも仕事用の回線として楽天モバイルを選ぶのはリスクがあり過ぎるし、楽天回線をメーン回線にするのもリスクがあり過ぎる。

 半年間、楽天回線を使った感想は
1.サブ回線にしていてよかった
2.6月末には楽天モバイルを解約する、だ。

 楽天モバイルの0円が廃止されたから解約するわけではなく、回線の信用性の問題で解約することにしたのだ。
 楽天の回線がもう少し繋がりやすくなれば、今度はMNPで乗り換えてもいいが、それにはもう少し時間がかかるだろう。少なくとも年内に繋がりやすくなることはまずないと思われる。
 というわけで7月からはy.uモバイル1本に戻る。それにしても楽天グループはかなり厳しそうだが、大丈夫か。


(著作権法に基づき、一切の無断引用・転載を禁止します)

トップページに戻る 栗野的視点INDEXに戻る

ZUTTO