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 桜の追っかけ三昧と、憂鬱な気分の日々(2)
〜連帯を求めて孤立を恐れず


 こうなると心配になるのが、この星の未来。人は今の状態が永遠に続くと思いがちです。特に幸せな時は。しかし、永遠に続くものはないし、不幸は突然やって来る、ということを世界中の人は身をもって知っているはず。日本人は東北大震災や各地で起きた水害によって。いや、オウム真理教によって地下鉄でサリンを撒かれたことで。またアメリカ人は「9.11」によって。そしてウクライナ人は今。

 こうしたことを総合的に考えると、とても未来を楽観視することはできません。しかし、ほとんどの人が「まさか」と思っているに違いありません。まさか、突然、街が消滅するなどということは考えられない、あり得ない、と。だが、ポンペイは空から降ってきた灰に覆われて一瞬のうちに消滅しましたが、何もそうした出来事は日本から遠く離れた外国の出来事ではなく、この国でも最近、大災害に見舞われ多くの人が被災しています。
 襲い掛かって来るのは自然災害だけでなく、地下鉄車両で通勤している時に突然サリンを撒かれ、多くの人が犠牲になったオウム真理教事件はまだ記憶に新しいはずです。

 そう考えると今ウクライナの人たちが遭遇していることはとても他人事とは思えないはずです。サリンまでばら撒かれるとは。「何とかしてくれ」と彼らは思っているはずだし「なんとかしたい」と思っている人は世界中にたくさんいると思います。
 ゼレンスキー大統領は韓国の国会にオンラインで参加し「韓国の武器を提供して欲しい」と演説しましたが、それは本音でしょう。「助けてくれ」という呼び掛けに世界はどう答えるのか。
 他人事と無関心を装うのか、対岸の火事と静観を決め込むのか。もちろん個人で出来ることは限られていますが、戦う力をなくすのは無関心です。無視、無関心は人の心を挫けさせます。
 本当は一緒に戦って欲しいし、戦う武器を欲している。だが、求めているのは「連帯」です。

 連帯を求めて孤立を恐れず
  力及ばずして倒れることを辞さないが
   力を尽くさずして挫けることを拒否する


 かつて東大闘争の時に安田講堂に書かれていたスローガンです。

 一緒に戦えなくても、連帯してくれていると感じられれば戦えます。
私たちが今できる「連帯」は何か。それは声を上げることでしょう。ロシアに戦争をやめろと。そしてウクライナの人々に寄付を含めた支援をすることでしょう。
 一人ひとりの声は小さくてもみんなが集まれば大きな力になります。大きくしなければなりません。
 TVを観て「ウクライナは大変だな」「可哀想に」と思うだけでなく、声を上げませんか。私はこういう支援をした、と。
 「孤立を恐れない」が、無関心、無反応は嫌なものです。人の心を挫けさせます。


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