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多い先生の犯罪。


 またまた先生の犯罪だ。
とにかく最近、先生と呼ばれる人の犯罪が多い。
この数日は先生といっても議員の犯罪だが、学校の先生の犯罪も信じられないぐらい多い。

 犯罪面から見れば、今の日本社会は70年後半から80年代前半のアメリカの状況に酷似している。
当時のアメリカは未来に希望を失っており、その頃のハリウッド映画は地球の未来をバイオレンスが支配する世界として描いているが、当時のアメリカ社会と現在の日本社会が置かれている状況が非常に似ているだけでなく、犯罪まで似てきた。

 ところで、先生と呼ばれる人達の最近の犯罪にはある種の共通点がある。
 1.犯罪のグローバル化である。
過去、犯罪は都会に集中する傾向があったが、最近は地域を選ばず発生している。
しかも、同時多発的である。
 昔は都会と地方で犯罪の質が異なっていたが、最近は都会であると地方であるとに関係なく、同じ質・レベルの犯罪が発生しているのだ。

 2.性犯罪に分類されるものが多い。
本来、先生に最も縁遠いと思われた性犯罪の多発が目に付く。
セクハラなどは通り越して、強制わいせつ、盗撮、買春といった犯罪レベル的には低い(凶悪かどうかという基準でいえば)ものが多いのだ。

 ひどいのになると中高校の先生が自分の学校の生徒と同じぐらいの年齢の未成年者を相手に買春したり、女子トイレに盗撮カメラを仕掛けたなどというのまである。
 言語道断。人間失格である。こういう人が教育をしていたのかと考えるだけでおぞましい。

 ニュースになるのは氷山の一角だろうから、表面に出ないこの種の犯罪はその何倍、いや何十倍かだろう。
 最高学府(今やこの言葉は死語だが)といわれる大学の先生達でさえ覚醒剤を使用したり強制わいせつに至るぐらいだから、単位認定を餌にしたセクハラぐらいは日常茶飯事に行われているかもしれない。

 では、医師はどうかというと、産婦人科医師が診察中に眠らせて裸体を写真撮影したり、診察と称してわいせつ行為をしたり、写真を撮ったりしている。
もう何でもありの状態で、誰を信じていいのか分からないというのが今の状態だろう。
 ともあれ、社会の道徳観念が崩壊すればするほど、この種の犯罪は増える。

05.3.16


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