地球温暖化防止に協力して省エネを実行しているわけではないだろうが、最近、エコメールが増えている。
届いたメールにそのまま返信する「RE:エコ返信メール」に、毎回同じタイトルで出す「エコタイトルメール」、署名なしの「名無しメール」など数え上げればきりがない。
ちょっと楽する省エネ、エコメールかもしれないが、わずかの労力を惜しんだばかりに信用をなくすこともある。インターネットの世界に限らず、マナーが乱れている昨今だからこそ、メールのマナーにもう少し気を付けたいものだ。
では、どんなメールが嫌われるのだろうか。
タイトルと本文が一致しないメール
まさかと思われるかもしれないが、実はこのタイプのメールは結構多い。
このタイプのメールは大別すると次の2つだ。
1.タイトルを書き換えずに、そのまま返信
携帯メールの影響か、それとも普段から何気なく送っているのか、受信者側のことを全く考えていないのか分からないが、とにかく多いのが「そのまま返信」。
受信したメールにそのまま返信すれば、タイトルの先頭に「RE:」がついたメールが相手に届く。
普通、この種のメールは出したメールに対する返事なりコメントをするときだが、全く関係ない内容が書かれたメールは困る。
こういう時は本文に応じてタイトルを付け直すのがマナーである。
特に目上の人とか取引先に出す時は「タイトルをきちんと付け直す」べきだろう。
でなければ失礼な印象を与えることがあるので要注意だ。
2.タイトルに毎回、自分の名前を書いて送る
誰から届いたかがよく分かるメールで一見よさそうだが、毎回同じではタイトルから内容が判断できないので困る。
後で読み直したり、検索するときにもタイトルから中身が判断できない。
全文を付けたままの返信メール
返信メールに先方から届いたメールの全文をそのまま付けて送り返しているもので、実はこのマナー違反が最も多い。
受信メールを読んだ後、返信ボタンをクリックすると、タイトル欄の先頭には「RE:」が、受信メール本文には行頭に「>」が付く。
通常、「>」が付いた箇所は下に付くので、自分が書き終わった後、下の部分を削除して送るべきだ。
ところが、そのわずかの労力を惜しんで書きっぱなしで送るものだから、まるで金魚の糞のように「>」付きの文が付いたまま先方に届くことになる。
一度、相手にそのまま全文「>」付きで返信してみたが、それで気付くどころか「>>」付きの二重引用メールで返ってきたのには驚いた。
さらに酷かったのは、そのまま返信メールで届き、書いてあるのは「近況をお知らせします」の1行だけ。もちろん差出人の署名もなし。
残りはこちらが送ったメールが「>」で付いており、「近況」部分は添付ファイルになっていた。
署名がないメール
署名なしメールも困る。
日に何10通も受信していると、本文に署名がないと誰からのメールか分からない。
いちいちアドレスをアドレス帳で調べるのも手間だから大概の場合は読み飛ばすしかない。
最近はメールアドレスを複数持っている人も多い。ところが、知らされていないアドレスで送られてくるとアドレスからだけでは判断できない。
おまけにそういう人に限ってメール本文中に署名がないことが多い。
署名をする時は必ずフルネームでするのがマナーだ。
名字だけでは相手に分かってもらえない。
同じ名字の人が複数いるからだ。
今後ますますメールがコミュニケーションの重要な手段になるのは間違いない。
それだけに最低限のマナー、ルールを守り、互いにコミュニケーションをとりたいものだ。
|