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格安SIMの比較〜iijmioとmineo(2)
3日間制限があるiijの低速


3日間制限があるiijの低速

 低速モードでも125kbpsより200kbps、200kbpsより300kbpsの方が速度が速いから、選ぶなら300kbpsの方がいいのは間違いない。
 現在、低速モードを300kbpsで提供しているMVNOはiijとiijから提供を受けているBic SIM(ビックカメラ)ぐらいしかないから、低速時でも速い速度300kbpsを選ぼうとするとiijかBic SIMになる。

 ではiij(以下、断らない限りBic SIMも含む)を選ぶのがいいかというと、必ずしもそうとは言い切れない。
 iijの低速モードはカウントフリーではなく3日間制限が設けられているのだ。高速大容量プランで日数制限を設けているMVNOはあるが、低速に制限を設けているのは恐らくiijだけだろう。

 3日間で使えるのはわずか366MB。1日当たりに直すとたったの122MBである。これは実質、使えないと思った方がいい。
 そして3日間で366MBを超えるとどうなるか。それ以降は速度がさらに落ちる。どの程度低速になるかは公表されていないので分からないが、測定したところ1桁台までダウンしていた。
 1桁台の速度と言っても実感が湧かないかもしれないが、メールが受信できないほどの低速と言えば少しは分かるだろうか。早い話、iijの低速モードはまったく使い物にならないと言っていい。他社の200kbpsの方がはるかに使える。

 こうしたことを考えると、iijは形式上、高速・低速の切り替えができるように装っているが、実質は切り替えができないのと同じ。iijの低速時速度300kbpsに釣られて契約するとバカを見ることになるから注意する必要がある。
 それにしてもなぜiijはこんなみみっちいことをしたのか。それならいっそ他社並みに200kbpsのままの方がはるかにいい。まるでサギみたいな商法というのは言い過ぎか。

iijの料金は最安値クラス

 とはいえiijは上記のデメリットを補って余りあるメリットがある。
まず、なんといっても料金(以下、料金はすべて音声プラン)が安い。
 平均的な使い方で4GB、1,078円。因みにbiglobeは3GBで1,480円。mineoは5GB1,518円だ。
 5GBの料金をmineoと比べると、iijは4GB、1,078円に1GB追加料金220円をプラスして1,298円になるから、mineoの5GBより220円安いことになる。
 10分かけ放題の料金は913円で、これまたmineoの935円より安い。

 iijは通常ギガ数料金、追加ギガ数料金、10分かけ放題料金ともに業界最安値クラスと言っていいだろう。
 ただし回線速度は遅めだから、速度を求める人にはiijは向いていない。料金か速度、どちらを優先するかでiijを選ぶかどうかが決まる。料金優先ならiijはいい選択だが、それ以外ではお勧めできない。
                                         (3)に続く

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