株式会社コンドー・マシナリー(近藤正和社長)が従来の段ボール箱に代わる、環境配慮型のリターナブル容器(折り畳める通い箱)を新たに開発。低価格で提供し始めた。
従来、物流の主流を占めていた段ボール箱、木箱は地球環境への配慮から使用をやめ、繰り返し使えるリターナブル容器に変更する企業が増えている。
リターナブル容器の代表といえばプラスチック箱があるが、空容器時や未使用時にかさばり、場所を取るなどの問題点も指摘されている。
そこで同社ではこうした問題点を解消し、未使用時にはコンパクトに折り畳め、なおかつ長期使用に耐える画期的なプラスチック箱、畳める通い箱・「ランランBox」(特許取得)を開発。
主な特長は以下の通り
1.折り曲げ自由
同社は元々布団縫製機メーカーであり、その技術と同社製ミシンを利用して、プラスチック板にベルト(ポリプロピレン製)を縫いつけることに成功。プラスチック板をベルトで繋いだためプラスチック板が自由に折り曲がる。
2.軽量・コンパクト・物流コストダウン
中空構造になっているプラスチック段ボール(通称プラ段)及びPP樹脂を発泡させて作る樹脂板を使用しているため、従来のプラスチック箱に比べるとはるかに軽量。
しかも未使用時にはコンパクトに折り畳めるため、収納時や運搬時に場所を取らない。
軽量・省スペースであり、物流コストダウンにもなる。
3.耐久性・強度に優れている
プラ段の厚みは4ミリまたは5ミリで、ダンボール箱などと比べるとはるかに耐久性が優れている。
プラスチック板を折り曲げたものは従来も存在したが、それらは折り曲げ部分が薄く、耐久性に問題(繰り返し使用していると折り曲げ部分からプラスチック板がちぎれる)があったり、プラスチック板同士を溶着・接着する方法のため、つなぎ目の強度が一定しなかった。
その点、「畳める通い箱」はプラ段と同じ素材のポリプロピレン(PP)製ベルトを縫い付けているため自由に折り曲げられるばかりでなく、また折り曲げ部分の強度も優れている。
4.ゼロ・エミッション
ラスチック板に面ファスナーを縫い付けたことで、封緘用の粘着テープ等の資材を不要に。
5.完全リサイクル
材料はすべてPPだから、リサイクルが容易。
回収した箱はパレットの柱、板、桁に再生、再利用している。
6.要望に応じ、箱の大きさ、プラスチック板の厚みを自由に作ることができる。
7.価格は2,500円/箱(小)で出荷。
ただし、印刷費用・エンボスシート・送料は実費。
「畳める通い箱・ランランBox」の写真、サイズ等はこちら (pdfファイルになっています)
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