栗野的視点(No.767) 2022年6月15日
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0円を廃止した楽天モバイルを解約し、y.uモバイルに一本化。
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5月13日、楽天グループが2022年度の第1四半期決算を発表した。その席で三木谷浩史会長が楽天モバイルの料金改定を発表したのをきっかけに、楽天モバイルの解約者が増えている。
最低料金0円が1,078円にアップ
5月中旬以降、楽天モバイルの解約が相次いでいるのは、同社の料金改定内容だけでなく、三木谷会長の発言にも問題がありそうだが、まず料金改定の内容から見て行こう。
楽天モバイルは過去何度か料金改定を行ってきているが、今回はいままでウリだった「1GB未満の利用は0円」を廃止し「3GBまで1,078円」に値上げした。これに対し「裏切られた気分」と捕らえるユーザーが相当数いたようで、ネットで今でも話題になっている。
確かに企業である以上0円で使い続けられたのではいつまでたっても利益が出ずに困るだろう。しかし、それは当初から織り込み済みで「1GB未満0円」プランを導入したはず。それを今になって「ぶっちゃけ0円で使い続けられても困る」というのは筋違い。おかしな話ではないか。
三木谷氏のこの発言で個人的に引っ掛かったのは「ぶっちゃけ」という表現だ。いい歳をした大人の経営者が決算発表の記者会見で、こんな砕けた若者言葉を使うのかということの方に驚いた。確か三木谷氏は経済団体のリーダーでもあったはずだが。
まあ三木谷流に「ぶっちゃけ」た話をすれば、私は昨年12月下旬に楽天モバイルを契約し、半年間0円で使っている。ところが、今回、最低料金が1,078円になるので6月末で解約する予定だ。
もともと楽天モバイルをメーン回線として使っているわけではなく、予備のサブ回線として契約し、どの程度実用に耐えられるのか様子を見ていただけだから、解約してもほとんど困らない。
メーン回線はドコモ回線を使っているy.uモバイルだ。実はy.uモバイルの契約も昨年12月で、それから程なく楽天モバイルを契約したからy.uモバイルの方はほとんど使ってないに等しい。
y.uモバイルを選んだ理由は使い切れずに余ったギガ数がほぼ永久になくならないのと10分かけ放題料金が550円と安いからで、5GBに10分かけ放題を付けても1,620円と割安である。
比較検討したのはマイネオだが、1GBコース(1,298円)に10分かけ放題(550円)を付けると1,848円とy.uモバイルより高くなる。しかも月1GB未満のギガ数はWiFi環境下でもなければすぐ超過してしまう。
ただ同社には月385円でデータが使い放題になるパケ放題Plusがある。回線速度は1.5Mbpsに抑えられるが、この速度ならよほど重い動画でない限りユーチューブも問題なく見られる。ただし料金はy.uモバイルの5GB+10分かけ放題=1,620円に対し、1GB+10分かけ放題+パケ放題Plus=2,233円とy.uモバイルよりは高くなる。
(2)に続く
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