3.「楽天でんわ」でスマホもケータイも半額
迷うのは900円台プランと「かけ放題」プランの中間辺りに位置する場合で、自分にはどちらプランの方が得かよく分からない場合だ。その場合は900円台プランを契約しておいて間違いない。というのは900円台プランの割高通話料(20円/30秒)を10円/30秒と半額に下げる方法があるからだ。
その方法というのは「楽天でんわ」を利用して通話するやり方だ。通話料を下げる電話といえば050で始まるIP電話を即思い浮かべるかもしれないが、楽天でんわはインターネット回線を利用するIP電話ではなく固定電話などと同じ電話回線だから音声はクリア。楽天グループのフュージョン・コミュニケーションズの電話回線を使用することで安くしているのだ。
電話料は使った分だけ。基本料などは一切かからないのがいい。
実は「楽天でんわ」は本来スマホ用。というのはスマホの高い通話料を半額にする電話だからだ。しかし、ケータイの基本料が最も安いプランの場合、通話料は20円/30秒とスマホの通話料と同じ。だが、「楽天でんわ」を使えば、これが半額になるのだからケータイでも使わない手はない。
とはいえ、いいことばかりではない。「楽天でんわ」を使うためには通常の番号の前に「0037-68」を付加して電話する必要がある。
こう書くと、えっ、そんな面倒なことはしたくない、という声が聞こえてきそうだが、毎回この数字を入力する必要はない。
ケータイの機能にプレフィックスがあり、そこに一度登録しておけば、あとは自動的にこの番号を付けて発信してくれるのだ。しかも相手のケータイには003768は表示されない。番号通知は090等で始まるいままでの番号だけなのだ。
以下にプレフィックスに登録し、電話をかける方法を記しておこう。
ケータイのメニュー画面から「設定」→「通話設定」→「プレフィックス設定」(電話会社によっては「機能設定」→「ユーザー補助」→「番号付加設定」→「プレフィックス設定」)と選んでいき、プレフィックス設定画面で「003768」を入力。登録名を求められるので「楽天でんわ」など分かりやすい名前を付けるといいだろう。これで完了。
電話をかける時は電話帳からかける相手を選んだ後、以下のように選択していく。「メニュー」→「プレフィックス」→「楽天でんわ」でかける。
もう一つの方法は電話帳に通常の番号と、003768を付けた楽天でんわの2つを登録しておくやり方だ。
ただし、家族間通話などの無料通話サービスを「楽天でんわ」でかけると有料になるので要注意。無料サービスの相手を無料通話リストを作って、そこに登録しておくなどの回避策を取るようにすればいい。
スマホで「楽天でんわ」を使う場合は専用アプリがあるのでずっと簡単だ。
4.ケータイとタブレットの最強セット
050で始まるインターネット電話やスマホ用アプリのLINEやスカイプなど、スマホからかける電話料を安くする方法は増えているが、発信、受信側が同じアプリを使う必要があったり、番号が変わるなどの問題や、それに付随する煩わしさがある。
使い慣れた番号をそのまま使い、なおかつネット接続を安くしたいと考えるならケータイとスマホあるいはタブレットの2台持ちがベストだ。
外出先で頻繁にネット接続しないならスマホよりタブレットとケータイのセット。タブレットも画面サイズが様々だが、本体価格が安いのは7インチサイズ。ちょうど片手で持てる大きさというのがいい。価格も1万円台から手に入る。画面サイズと価格は正比例、というか急カーブでアップする。
タブレットを買う時に迷うのはWi-Fi専用かSIMフリー版かだろうが、常時持ち歩き、ちょっとした空き時間にでもタブレットを開きたいと考える向きにはSIMフリー版がお勧め。しかし、現実にはそれほど急な仕事を抱えている人はそう多くはないだろう。
それならWi-Fi接続専用タブレットがお勧め。ホテルなどではほとんどWi-Fi接続が可能だから、宿泊先でも困ることはない。外出時は困ると思われるかもしれないが、コンビニやスターバックスコーヒーなど、独自に無料で使える無線LANを設置している所は増えているからメールチェックやちょっとしたインターネット接続で困ることはない。
なにより東京オリンピックを控えた東京都を始め、各自治体は公衆無線LANの整備に力を入れているから、今後ますます公衆無線LANの使い勝手はよくなるだろう。そうすればなにも高い金を払ってキャリアと契約する必要はないだろう。
5.SIMフリースマホとケータイのセット
(3)に続く
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