格安SIMの比較〜iijmioとmineo(1)
〜高速・低速の切り替えができるか


栗野的視点(No.747)                   2021年9月2日
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格安SIMの比較〜iijmioとmineo
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 格安SIMを選ぶ最大の理由は料金だろう。しかし、そこに落とし穴がある。安さだけで選ぶと、使い始めて後悔することになる。こんなはずではなかった、と。
 いくら事前に料金を比べても、紹介記事を読んでも、多くはメリットしか書いてない。特に最近はステルス広告か、それに近い類のものが多く、デメリットに対してはほとんど触れらていないのが実状。

 では何に注意して選べばいいのかといえば、私自身の経験からも言えることだが、やはりデメリットをチェックして選ぶべきだと言える。
 デメリットと言っても人によって捉え方は色々違うだろうが、これはチェックした方がいいという1つに低速時の速度がある。
 以下、iijmio(以下iij)とmineo(マイネオ)の低速時の速度を比較しながら注意すべき点を見てみよう。

高速・低速の切り替えができるか

 まず最初にチェックしたいのが高速モード・低速モードの切り替えがあるかどうか。
 前号で見たように日本通信とY.UモバイルSIMには高速・低速の切り替えがなく高速モードのみ。ほかにbiglobe、nuroモバイルも高速・低速の切り替えができない。

 なぜ高速・低速の切り替えを問題にするのかと言えば、料金に直結するからだ。低速モード時はギガ数を消費しない(カウントしない)ようにしているのは各社ともほぼ共通している。
 つまり低速モードを上手に使用すれば契約ギガ数を減らすことなくネットを使えることになる。ただ、低速にしたはいいが、ネットに接続しても画面表示にすごく時間がかかったり、メールの読み込みすら待たされるほど遅いようでは困る。

 そこで問題になるのが低速時の速度。かつては低速といえば125kbpsという時代もあったが、さすがに最近はそこまで遅いところは一部を除いてほぼない。
 最近は200kbpsというところが大半だが、300kbps(iijmio)や1Mbps(楽天モバイル)、1.5Mbps(mineo)というところもある。1Mbpsを超えると低速ではなく中速で、普通にネットを見る分にはほぼ問題ない。

 ところで200kbps、300kbpsといってもピンとこないかもしれないが、200kbpsならメールぐらいなら普通に送受信できる。さらに300kbpsになれば文字中心で画像が含まれないか、あっても1、2点程度のホームページ(HP)画面なら、ほぼ問題なく表示される。

 こうしたことを考えると、20GB以上の大容量ギガ数を契約するのもいいだろうが、料金を抑えるなら3GBとか5GB契約で、実際の使用に際しては高速・低速モードを上手に切り替えながら使うという使い方は十分検討に値するだろう。
                               (2)に続く

 


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